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REPORT

雪にこごえる体は温泉で『未病治療』を

各地で雪が降り、寒さが体にこたえる時期がつづいています。​

各地で近年にない積雪 新潟・津南342cm、札幌市も100cm超える​
(Yahoo!ニュースより)​


例年であれば風邪にそなえて体調を整えたい、近年ではコロナ禍でストレスの多い日常を温泉で癒やしたい、そんな時節かもしれませんね。​
温泉地ではお猿さんたちがお湯につかる微笑ましい姿もみられているそうです。​
とはいえ、なかなか遠くに出かけることもままならない日々、温泉へ赴くとはいかない方も多いでしょう。​

しかし、自宅のおフロでも体を整えることが十分できますので、その方法をご紹介します。​

温泉やおフロは単に気持ちが良いとか体をキレイにするとかだけではありません。​

立派な自然療法『ナチュロパシー』のひとつなのです。​


■あなたの入浴は正しい?​

入浴について、こんなふうに思っている方も多いのではないでしょうか。​

「汗をかいてなければ、サッと入ったらいいや」​
「シャワーの方がマッサージ効果もあるしスッキリする」​
「半身浴はリラックスできるし美容に良い」​


しかし、入浴の最大の目的は、体温を上昇させて末梢循環と免疫力をあげること、体に水圧をかけること、そして浮力で体重を軽くすることです。​


元々、われわれ日本人は、『風呂釜』といって深くて狭い浴槽で、それこそ熱湯のようなお湯に入っていました。​
かつての銭湯も43℃くらいで、何度も少しずつ掛け湯して体を慣らしてから、頭に冷たい水の手ぬぐいをのせて入ったものです。​
すくなくとも昭和50年以前にはこのように入浴し、縄文時代や弥生時代から日本人は風呂釜に入っていたのです。​

一方、西洋では浴槽に洗剤を入れて、低温で体を洗っています。​
西洋の入浴は、あくまでも洗浄が目的です。​
もっと言えば、半身浴は、体温の高い西洋人が体温を下げてリラックスするために行っていた方法です。​
海外で真冬でも半袖半ズボンでいる西洋の方をよく見かけますが、彼らは37℃くらいが平熱なのです。​

現代のようにシャワーだけで済ませたり、半身浴を長時間したりする習慣はつい最近のこと。​
昔ながらの深い浴槽に熱いお湯をはった入浴方法、それが理にかなっていたのです。

■正しい入浴は『未病治療』である​

正しい入浴方法のまず1つ目の効果は、体温を上昇させて末梢循環と免疫力をあげること。​

体温が1℃下がると、免疫の主役である白血球の機能は37%も低下し、基礎代謝は12%低下、体内酵素の働きなどは50%も低下します。​

43℃、あるいはそれ以上の高温での入浴を習慣にすると、必ず平熱は上がり、36.5℃以上にもしてくれます。​
そうすると、ガン、アレルギー、自己免疫疾患は発症しにくくなるのです。​
また、低体温はうつ病にも関与すると言われています。​

低温のおフロに長く入ったところで、リラックスすることはあっても深部体温は上昇しません。​


2つ目の効果は、体に水圧をかけること。​

水圧によって、ふくらはぎはギュッと圧迫され、むくんだ脚にたまった老廃物が腎臓へおくりだされます。​
そして、腎臓にも膀胱にも圧力がかかるので、濾過機能も排泄もうながされます。​
小さな子供をおフロに入れるとおしっこをするのはこの理屈です。​

肩くらいまで浸かると、水圧でなんと胸囲は2~3cm、腰回りは4〜5cmもひきしめられます。​
その分、体内の深いところの血流やリンパの流れが良くなるのです。​

リンパの流れは、ガン細胞をつかまえる能力でもあります。​
また、ガンになると腎機能が低下して体がむくむことがありますが、この予防としても最適です。​


最後の効果は、浮力によって重力から解放されることです。​

入浴すると、浮力で体重は10分の1にもなり、造血能があがり、新しい血液がうまれます。​
つまり、白血球がふえるので免疫力も当然あがりますし、赤血球がふえるので貧血にも効果的です。​


このように、入浴は、熱い温度でアゴまでつかり、水圧と浮力がかかるようにするのが正しいのです。​
温泉で湯治するのは、イオンや微量元素など様々な要因もありますが、熱いお湯、水圧、浮力が大事なので、必ずしも温泉である必要はありません。​

正しい入浴は、病気を『予防』し『未病治療』になるのです。​


■『未病治療』があなたを救う​

近年、生活習慣病が驚くほどの勢いで増えています。​

高血圧症も高脂血症もうつ病も数倍に増え、糖尿病はこの50年で50倍以上にも増えているのです。​
死因の第一位であるガンも、じつは生活習慣病の一つです。​

そして、医療費を含む社会保障費は、国の予算に占める割合が一番大きくなり、さらに毎年約8000億円ずつ増大しています。​

医療は進化し続けているのに、なぜ患者が増えているのでしょうか。​

実は生活習慣病の原因は、食生活や運動、睡眠、入浴などの習慣とストレスだからです。​
病気になってから行う『従来の医療』では、対症療法はできても、根本的な原因を取り除く本当の治療はできません。​

今、日本が置かれているこの状況を打開するのは、病気の『予防』、健康と病気の間にある『未病治療』、この2つが重要なキーワードになると私は考えています。​


正しい入浴、それは『予防』や『未病治療』になり、あなたの健康寿命をのばします。​
そして日本の財政も救います。​


あなたも正しい入浴を習慣にして、雪にこごえる体を癒やし、健康寿命を延ばして幸せな人生を歩んで下さい。​