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REPORT

災害が増えたのはなぜ? 福島沖地震で気づかされた日本の土木技術​

こんにちは、『よしりん』こと 吉野 敏明(参政党 共同代表)です。​


令和4年3月16日、福島県沖でふたたび大規模な地震がおきました。​
被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。​


今回の地震は最大震度6強でしたが、それだけの地震にもかかわらず、被害は数字だけみれば限定的なものでした。​
もちろん、今も被害に苦しんでいる方はいらっしゃいます。​

しかし、東日本大震災の教訓や耐震補強工事、そういったものがあってこの程度で済んでいるのです。​

新幹線は止まりましたが、時速約150キロで走行していたのが脱線した程度。​
高速道路も、東北道下り線で路面に大きな亀裂が入った程度。​
しかも十数時間で復旧しました。​

(「宮城、福島130人超負傷 新幹線復旧は4月以降 福島沖地震」​
https://news.yahoo.co.jp/articles/851a6444005f3e28ffb63c73360dd102d2c0546f)​


すごい技術力です。​
日本の土木技術は世界一です。​
そして、この技術は防災の要です。​

じつはこの素晴らしい技術が、まさに今、歪められているのです。​

あなたは、われわれの命と暮らしを支える土木技術、守らなければならないと思いませんか?​

(NEXCO東日本(東北)Twitter 令和4年3月17日よりhttps://twitter.com/e_nexco_tohoku/status/1504347919121805312)​



■治水は日本にたどり着いた人類の知恵の結晶​

われわれ日本人は、何十万年も土木と治水の技術を積み重ねてきました。​


その歴史は人類の起源までさかのぼります。​

われわれの祖先であるホモ・サピエンス、起源は約30万年ほど前のアフリカ大陸だと言われています。​

当時はまだ氷河期でとても寒い状態。​
人類は木を伐採して、火をつかいました。​
どんどん木を伐採していったので、アフリカは砂漠になってしまいました。​

水を求めて移動し、アフリカ大陸を北へでて、たどり着いたのがエジプトです。​

今はピラミッドの周りは砂漠ですが、その頃は大森林でした。​
そこでも木を刈りとってしまったわけです。​

そしてアラビア半島へと渡ります。​
そこでもまた木を全て刈りつくしてしまった。​
アラビア半島も砂漠になってしまいました。​
水がない。​

「やっぱり水が欲しい」と旅をつづける人たちは、東へ行ってインドに来ました。​

そして「もっときれいな水を」と、さらに東へとすすむ人たち。​

今から15万年くらい前は海水面が今より200mくらい低く、中国大陸から台湾、沖縄諸島も全て陸つづきでした。​

だから、徒歩でとうとう日本までたどり着きました。​
それが、われわれ日本人です。​

そして、縄文人は歴史の反省をいかして、水の豊かなこの地を「二度と砂漠にしてはいけない」と植林したのです。​
だから日本中のほとんどが人工林なのです。​

こうしてわれわれは、渓谷があり、キレイな川があり、7〜8m掘れば地下水がでるこの地で、治水を一生懸命やって、山を削って谷を埋めて平らにし、川や田畑をつくり、灌漑をして水をひくという暮らしをしてきたのです。​

■世界一の技術がなせるワザ​

われわれ日本人はそうやって治水をしてきたので、世界一の技術が磨かれたわけです。​
そのおかげで、豊かな国土で豊かな食に恵まれて暮らすことができました。​


徳川家康がくるまではもともと沼地だらけだった東京も、こうした技術で大都市にしてしまった。​

アフリカのベナンという国に、日本がODAでつくった道路は20年以上もしっかり使えていますが、中国が同じようにつくった道路は3年くらいでダメになってしまいました。​

最近できた新東名道路などという巨大なものを10年もかけずに作ることもできます。​

地震で高速道路が割れても、1日もたたずに直せてしまえます。​


この何十万年も培ってきた技術、災害から命を守り豊かな暮らしを守る大切な技術が、まさに今、軽視され、歪められているのです。​



■目的を見失った災害対策​

自然災害からこの国を守るため、1999年までは1兆5000億円の投資をしていました。​
しかし、「コンクリートから人へ」という美辞麗句のもとに予算が減らされ、今では8000億円に満たないほどになってしまった。​

最近は台風がくるたびに人が亡くなるようになってしまいました。​
じつは、これは投資を減らし、自然からの攻撃に対する防御を怠った結果なのです。​
決して台風がひどくなったためではありません。​


1970年代には「東海地震が30年以内に起こる」と東海地方ばかりに備えをしていました。​
そんな中、阪神大震災が起き、そして東日本大震災が起きました。​

地球にとっては100年のズレなど微々たるもの、人生100年程度の人類にとって有益な地震予測などできるはずがないのです。​

だから、「地震はいつどこで起きてもおかしくない」と備えなくてはならない。​
しかし、予測研究にばかりお金をつぎ込み、今度は『南海トラフ』だと騒いでいます。​


工事をしても、福島原発の防潮堤に象徴されるように、景観を壊し自然との調和などお構いなしです。​
コンクリートで固めるだけのダムや川。​
ただ「予算があるから」とやってしまう縦割り行政とお役所仕事が原因です。​

本来の日本の治水技術は、川の水を恵み豊かなものにして海へかえし、食をも豊かにするものでした。​

今回の福島沖地震のような機会に、われわれはよく考えなくてはなりません。​

地震や台風は必ずきます。​

しかし、ちゃんとやれば災害から守れる命があるのです。​

自然と調和させる技術がわれわれにはあるのです。​

お金のためではない、われわれの命を災害から守る、われわれの暮らしを豊かにする、その目的からブレない治水と防災。​

決断するのは政治家です。​

国民のための議論ができる政治をつくりましょう。​



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